現在の各社の経営活動を俯瞰してみると、SX・DX時代において自社を取り巻くステークホルダーのそれぞれの状況が変化・進化しています。各社は、その中で経済価値(財務)・社会価値(非財務)を訴求し、さまざまな経営活動をおこなっています。

 

経済価値(財務)は、長期利益の最大化を狙うことです。ステークホルダーそれぞれの長期利益、という視点で見ると株主は株価上昇、顧客は利益向上、社員は給与アップ、銀行は返済原資の確保、取引先は安定売上、地域は雇用創出、行政は納税・法令順守を要求・・・ということが挙げられます。

 

しかしながら、財務領域の経営理論は、コモディティ化してしまっています。社会価値(非財務)は潮流となっていますが、経営理論としてはまだまだこれから研究・開発される領域だと考えます。

 

そこで、JMACもステークホルダーの共感度の総和＝社会価値と考える経営理論を研究しており、限られた経営資源の中で社会価値を最大化するのが重要だと考えます。その中で、各社がいかに社会価値を高めるかがカギです。

 

全てのステークホルダーに等しく八方美人な経営では経営資源が枯渇し、個性のない会社になってしまう可能性が高いと考えます（＝PBR1倍企業の典型ではないか？とも）。これからの経営を、高度化する顧客・社員・株主の期待に応えるために、ステークホルダーエンゲージメントという視点で論じ、改めて良い経営とは何かを研究し、世の中に提唱していきます。